2本の柱

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真面目批評:13日の金曜日 ジェイソンN.Y.へ行く

どうも2本の柱です。

今日は13日の金曜日シリーズとうとう8作目、ジェイソンN.Y.へ行くをみましたよ〜。

 

感想を率直に言わせてもらうと、この映画、お粗末がすぎる。いつも私は映画を見るときはかなり好評価寄りの意見をもつことが多いのですが、J、N.Y.へ行くはちょっと物申さずにはいられませんでした。。。

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あらすじ的にはジェイソンがN.Y.行きの船に乗って大暴れ!って感じです。意味もなくジェイソンがクリスタルレイク以外の船に乗るか?と突っ込みたくなるところですが、これは後々、主人公のレニーが過去にクリスタルレイク、湖でジェイソンと対峙していたことが明らかになり、ジェイソンはレニーを狙ったのではないかと、まあ因果関係が成り立つわけですが、

 

しかしここで、お粗末ポイント1つ目、レニーのトラウマがわかりにくすぎる。

レニーは度々溺れた少年の幻覚を見ます。序盤は何の説明もなく、こちら側としては想像に頼るしかなく、弟が溺れ死ぬところを見たのかな?なんて思ってしまいます。その後70分ほどはネタバラシありませんので、私たちはこの少年は死んでしまった弟とかその類だろうと頭に定着してしまいます。しかしなんとこの少年は実は幼き日のジェイソンヴォーヒーズだった!!と残り20分くらいで分かるのですが、遅すぎる。もう私たちの頭は少年をジェイソンだと認識し直すことはできません。

 

続いてお粗末ポイント2、犬の必要性です。

レニーは愛犬ドビーを船に連れて行きますが、このかわいいボダコリわんこ、まじでいる意味がなかった。まず最序盤で何かに怖がって主人公の元から逃げてしまいます。そしてなんと、次に出てきたのが沈む船から脱出する時。いつの間にか主人公の腕に抱かれていました。おい。あの騒動の中でいつこの犬を見つけたんだと。さらにニューヨークに着いてからも、犬は割と最初の方に逃げます。そしてレニーたちがジェイソンに襲われて街中を逃げて、やっとのことでジェイソンを撃退したところに、あらいたのねドビー、くらいのノリで再登場。ストーリーに一切関与していません。絵面に華を添えたかったのか、別のストーリー構想があったのか知りませんが、必要性を全く感じませんでした。。

 

さらに犬に関してお粗末ポイント3、主人公はもっと犬を心配するはずである(するべきだ)という点です。船のシーン序盤で犬が逃げ出すと言いましたが、レニーはこの後ちょっとワンコを探したあと、全くワンコに関心をなくしてしまいます。犬のいの字、アメリカで言うとこのドッグのドの字すら出てきません。さらにさらにジェイソンに船が襲撃されて船が沈みかける、くらいの流れになったというのに全くワンコを心配しません、もはや犬の存在忘れたんじゃないのレベル。流石に心配してくれないと視聴側の方が気になってしまいます。ストーリー<犬です。そして、あーこれ、犬もう死んだのかもと思ったら、いやボートにおるやないかーい。もうついていけません。

 

加えて船沈没でお粗末ポイント4

教師たちは生徒をもっと大事にするはず(すべきである)という点です。途中船がジェイソンに襲われ沈没寸前となったため、女教師が食堂に生徒数名(主人公ではない)を一旦待機させます。その状態で救命ボートを落とし、主人公たちにそのことを伝えに行きます。そしてどうなったと思います??

早くボートに乗ろう→女教師:生徒たちがまだ食堂に、、→主人公たち:あそこはもうダメだよ(確認なし、少なくとも確認したような描写はなし)→女教師:そうか〜、だめか〜、よっこいしょ(ボート乗船)←おい

あのさ、女教師さんさ、あなた生徒に対して冷たいとか、意地悪されてるとかいう描写なかったでしょ??仮に主人公たちの言う通りダメだったとしても、普通の教師なら確認しに行きますよ。待機させてるんですし。確かに、食堂に待機させたあとジェイソンが食堂を覗くシーンがあったから生徒はもう死んでるのかもしれないけど、あれは確認しに行かなきゃ行けない流れでしたよ。けろっとした顔でボートに乗ってる先生見てびっくりしちゃいましたよ。

 

ここでお粗末ポイント5

大型船が困るほどの嵐の中、救命ボートのくだりは無理ありませんか?と言う点です。主人公たちの船はジェイソンにも襲われるのですが、かなりのシケにも見舞われます(船長証言)。そんな中、まじでただのミニボートくらいの救命ボートが役に立つのでしょうか。確定で沈むとは言いませんが、それなりに険しい航海となるはずです。しかし、なんと主人公たちはあっさり夜を乗り越え、昼になり、昼も乗り越え、その日の夜までボートを漕ぎ続けれてるではありませんか。おかしい。海のど真ん中だよ??ミニボートだよ??オールだよ??漕ぎ続けたにしてもそれ、シチュエーション系の映画一本分くらいの大サバイバルでは???

それでこの後どうなったと思います???

なんと、自由の女神が見えてきます。は???海のど真ん中からボートでニューヨークに到着。無理ありすぎる。

 

そしてお粗末ポイント6

ギャングの必要性。ニューヨークについて最初に起きたのはギャングの襲撃です。本当にいりましたこれ??脈絡なくギャングがレニーをさらってあっさりジェイソンにやられます。(ジェイソンもお粗末じゃね?と思う人がいるかもしれませんが、ニューヨークまで泳ぎ切ることは容易に理解できます)

これギャングじゃなくてボート組(5人)の1人を生贄にジェイソン到来をシーンとして見せても良かったのではないでしょうか??なんか急にギャングが出てくると話がごちゃごちゃするというか、まとまりがないというか、、。

 

まだまだあるお粗末ポイント↓

優しくしてくれてた女教師の死を1ミリも気にしない主人公、ジェイソンへの長尺パンチシーン、何故レニーはジェイソンと対峙していた?、瞬間移動は何故使えるようになった??

などもう山ほどですが、今回はこれにて一旦終わりにします。

総じて言えることは、この映画には違和感が多すぎたということですね。こうであるはずだよな??と視聴者側を気にさせるシーンが多すぎました。構成が甘かったというか。腑に落ちない。こう言う映画はストーリー以前の問題で、違和感が邪魔して話が頭に入ってきません。

世の中の映画監督、脚本家の方々、映画を撮る時は筋の通った話にすべきですよ。(誰目線)