2本の柱

主にホラー映画についてと、日常の呟き♪について

珠玉の名作傑作怖い映画紹介 vol5(メンタルブレイク編part1)

こんばんみ~~~~

2本の柱(ソシオパス)ですよ~~ん。

 

ひっさしぶりの映画紹介記事です。最近忙しくてね。誰とは言いませんが、はてなブログを読んでいるような暇人と言わざるを得ない方々と違って(余計)。うそうそ冗談じゃ~ん♪

まあそんなこんなで中々書けなかったんですが、久しぶりにお時間頂戴できましたので今日一気に書き上げちゃいます!!

 

さて珠玉のホラー映画紹介シリーズはゾンビ→アジア→家→異形ときて今回確か第5回ですか。ホラージャンルの王道を選んできておるわけですね~~。我ながらあっぱれ。私のおすすめは家ですね。家編で出した隣の影、ハングマンはかなり至高です。

過去記事はこちら↓

異形編から全編遡れます。

jinsoltlmlt320.hatenablog.com

 

さてじゃあ今回は何をしてくれるんだい????

はい。

今回はいつもとは違う切り口から。メンタルブレイク編です。

 

みんな~~~~~メンタルブレイク、足りてる~~~~?????

そうですよね~~~。足りてないですよね~~~。日々の生活じゃフィジカルな暴力、思考への暴力は中々見られませんですもんね~~~~。。。刺激が足りないでんすもんね。。。。つまらなすぎて、鬱になりそうでんですもんね。。。。

 

そこで!!!私が映画でしか味わえない極上のメンブレをご提供しようではぁありませんかと。喝したいわけですよ。

人が人として扱われない吐き気のする暴力とか、見ていて死にたくなっちまうような鬱展開、、当たり前だと思っていた概念への提起される疑念など。。

んんん~~~~香ばしい♪

 

大将!!!暴力、鬱、猜疑心全部ましましで!!!!

 

エブリワンのメンタルをブレイクするためにもルー、いっぱいムービー紹介したいのはマウンテンマウンテン(山々)ですが、血肉のなんとやらで今回はえりすぐり3本紹介、、、!!!ちなみに私のメンタルをブレイクしたトップ3映画はこちらで記事してるのでこっちも見てね。女優霊、感染、マーターズは未だ不動の王者ホラーですね。。

jinsoltlmlt320.hatenablog.com

 

宣伝もやったことだし早速いっきましょ~~~ん♪

 

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メ-1

暴力、子供、集団心理、あなたはどう感じるか。。

隣の家の少女

The Movie Database|隣の家の少女 (2007) — The Movie Database (TMDB)より引用

(あらすじ)

主人公は12歳の少年デイビット。彼の家の隣には母親ルースと息子3人が暮らすチャンドラー家があるのだが、そこに交通遺児となったメグとスーザン姉妹が引き取られることになった。デイビットは年も近く美人なメグに惹かれていくのだが、チャンドラー家には問題があった。一家の長であるチャンドラールース夫人には夫を若い娘に取られた過去があり、若くて綺麗な娘を異様に嫌っているのだ。そしてメグはその標的となってしまい、、、

 

(コメント)

ボネクドならぬガネクド。こんなご冗談言ってられないくらい残酷でやるせない映画です。映画はデイビッド視点で進んでいきますが、メグへの暴力を止めなければいけないのに、止められない葛藤が本当にやるせないです。

では何故止められないのか。原因は単純、子供だからです。

大人に比べると発言の信憑性も、影響力も、行動力もないのです。

12歳デイビッドの「チャンドラー家でメグが暴力を振るわれている」と、大人のルースの「そんなことはありません」は明らかに後者の方が信憑性があると判断されてしまいます。つまり大人に相談しても相手にされないのです。

ただデイビッドは行動を起こそうと考えなかったわけではありません。しかしデイビッドは賢かった、自分が行動を起こすことで友情、地域付き合いの不和などが生じてしまうリスクや責任、既に傍観者となってしまっている後ろめたさ、これらが絡みあってどうしても行動に移すことができないいのです。。。。何やってるんだデイビッド!!!となる方、いるかもしれません。でも行動できなかったデイビッドを批判する権利は私たちにはありません。だって、あれが人間のリアルですから。。同じ状況に立たされたらだれもがああなるんですきっと。。。

そしてもう一つ、なぜデイビッドは暴力に巻き込まれてしまったのか?ということです。最初から関わらなけば良かったのではないかと。

これも理由は単純。彼らがまだ子供だからです。

ルースは子供たちを懐柔して子供たちに暴力をさせます。「メグは淫乱だ、だから罰を与えるため、彼女への暴力は正当である。そして彼女への暴力を肯定できない子は未熟で臆病、加担して初めて一人前になれる。」ルースがこんなことを子供に教えます。

さあ、こんなことを言われた子供たちは何を考えるでしょうか?

「ルースがそう言ってるからそうなんだろう、、、」

こう思ってしまう子が大半なのではないでしょうか。。。まだ自分で全ての善悪を判断できるほど成熟はしていません。メグへの暴力について深く考えることができる子は少ないでしょう。。そして年頃の子供たちは周りに舐められたくないという思いが強いでしょう。つまり、子供たちはルースがそう言うから、周りの子がするから、周りの子に舐められたくないから、周りの子と穏便に過ごしたいから、、それくらいの浅い理由で暴力の善悪を深く考えることなく、暴力に加担してしまうことになります。。。

あぁ、卑劣極まりない。デイビッドを通して傍観者になる気分を味わってみてはいかがでしょうか?是非ご覧あれ。

 

(視聴媒体)

U-NEXT→○

Netflix→×

prime video→×

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メ-2

信じる者は救われるのか。

女神の継承

The Movie Database|女神の継承 (2021) — The Movie Database (TMDB)より引用

(あらすじ)

精霊信仰が根強いタイの奥地、そこにはバヤンと呼ばれる女神を信仰する村があった。その村には代々バヤンの巫女を継承している家系があり、現在はニムが巫女として村で呪術を行っている。

そんな中、ニムの姪ミンに突如何かが憑依したような異変が現れ始める。これは女神バヤンの継承の予兆だと思われたのだったが、、、、

 

(コメント)

シンプル怖いホラーとしてもかなり優秀な女神の継承です。

モキュメンタリーを軸に映像はPOVや定点カメラを組み合わせた形式となっています。話の流れは落ち着いていますが、落ち着きながらも展開は徐々に悪い結果に向かっていくのを肌で感じます。見ていて、あ~~~~~これはまずい。。となってしまう、そんな作品です。結末はもう、逆大団円。とにかく怖さ深さ共に2022年の顔、代表格ホラー映画です。

しかし私はこれを映画館で見た時、怖くて怯んだというよりむしろメンタルの方にダメージを受けました。その原因というのが、ラストのニムのインタビューシーン。巫女のニムは作品を通してずっと’’バヤン’’の教えや導きをベースに霊障を対処したり、色々な呪術を行ってみんなを助けるのですが、このラストのインタビューシーンで映画の核となる部分、「信仰」という行為そのものに対して我々に困惑を投げつけてくるんです。。ニムが。あのニムが。

本当に動揺でした。製作者はラストにこれを見せて私たちに何を思わせたかったのでしょう?

ネタバレ厳禁なんであんま詳しくは言わないですが、私は正直あのラストを受けて、宗教なり神なり、何かを信じて生きている人がこれを見てしまったらどうなるんだろうと思いました。信仰者たちは自分が信じているものに疑問を持たざるを得ないのではないかと、思うのです。私の「信じる」という行為は一体何をもって成り立っているのか?そして、何をもって「信じる」ことは達成されているのか?、そしてそもそも「何を」信じているのか。。。今まで見て見ぬふりをしてきたけど薄々は気づいていた、色々なことが頭によぎるはずです。

それでもあなたは信じ続けることはできますか??

みなさん、無神論者になりましょう。是非ご覧ください。尺は2時間ほどです。

 

(視聴媒体)

U-NEXTは配信終了間近、、、!

netflix→×

prime video→○

 

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メ-3

秩序が成り立つ過程には必ず無秩序は存在する。。。

ニューオーダー

The Movie Database|ニューオーダー (2020) — The Movie Database (TMDB)
より引用

(あらすじ)

舞台は主人公マリアムの結婚記念パーティー。富裕層出身の彼女は同じく富裕層の友人たちを集めて盛大にパーティーを開催していた。

しかし会場の外、街中では格差に苦しむ貧困層が大規模なデモを起こしている。。やがてデモは富裕層を標的とした暴動となり、マリアムの結婚記念パーティーも襲われてしまうのだった。さらに軍組織によるクーデターまで起きてしまい、首の皮一枚で成り立っていた秩序がとうとう崩れ落ちる。。。。

 

(コメント)

暴力と無力感でメンブレし、精神支柱への攻撃によるメンブレし、ラストは何でメンブレするんだい???

はい。無秩序です。カオスな世界があなたにメンブレを与えてくれます。

ニューオーダーの世界ではクーデターにより一時の無政府状態となっています。つまり今まであった秩序が消えて唐突に無秩序となったのです。そしてカオスな世界では政治も警察も法律も何も機能していません。つまりだれもが自分の欲や利益のために好き勝手やることができるのです。

映画では冒頭から貧困層が富裕層相手に暴動を起こしています。貧困層は「自分が貧困で苦しんでいることは富裕層が金を独占しているせいだ」という一見筋が通っているように見える考えをもとに富裕層を敵視し、富裕層であるというだけで攻撃対象としてしまいます。これが相当胸糞です。進撃の巨人で似たような気持ちになりました、全くもって自分に責任のない罪をあたかも自分の罪であるかのように、お前が悪者だ!!とされてしまうんですね。先祖の罪が、、とかエルディア人だから、、この映画では富裕層だから。

深く考えれば、「富裕層はみんな敵」なんて考え全く因果関係が成り立っていないことはわかるのに。せめて脳みそだけは豊かであってほしいですよ。。

そしてカオスの弊害は貧困層の暴動にとどまりません。。ボスを失った軍はただの武力集団となります。ニューオーダーの世界では一部軍組織が武力を使って金を稼ごうとするのです。これもエグです。エグザイルです。なんと保護という名目で富裕層を捕まえて閉じ込めて拷問して身内に金をせびるんですよ。

私の嫌いなものランキングベスト10には入る、能無しによる武力での弾圧。目先の欲のための薄っぺら~~い考えだけで動いてるのに、全てが暴力で押しとおってしまい、道徳や人を思う心なんて存在せず、恐怖のみが場を支配している。。知性の欠片も感じられない。ほんとうに胸が糞でした。。

そろそろ言葉が尽きてきたので締めに入りますが、ニューオーダーは前半からずっと暴力的にも人も怖いし、だれかの利益や欲のためにだれかが暴力を受ける展開は最悪で胸糞でラストはまじ後味が悪いです。。。

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今回は以上ですね。最近忙しいし集中力がなくなってきてるし、記事を1本仕上げるのに半月くらいかかっちゃいますよ~~~。。。次回はまた1ヶ月後ですね!!!

 

過去記事

jinsoltlmlt320.hatenablog.com

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