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映画批評:鑑定士と顔のない依頼人※ネタバレ注意!

鑑定士と顔のない依頼人を見ました。

ここからあらすじ説明兼ネタバレ防止の行数稼ぎとなります。この映画オチが大事なのでね。

主人公はおじいさん、厳格で人間不信な面がある凄腕の鑑定士です。ちなみに女性経験はゼロ。そんなおじいさんはある日、謎の女性から両親の遺品の鑑定を行って欲しいと依頼を受けます。

The Movie Database|鑑定士と顔のない依頼人 (2013) — The Movie Database (TMDB) (themoviedb.org)より引用

しかしその女性約束の時間には姿を見せず、さらに次のアポでも、また次も顔を見せません。広場恐怖症という病気から広い空間で人に会うことができなくなっているようですが、それでも女性の無礼さにおじいさんはブチギレながらも彼女の家にある超貴重な機械人形のパーツのために彼女とのコンタクトを取り続けます。。

依頼人広場恐怖症からか情緒不安定で、あるときは怒ったりあるときは嘆いたり、、そんな彼女と関わることになり振り回され続けていると、おじいさんは依頼人に少なからず興味を抱き始めます。

そして帰ったフリをして、部屋から出てきた彼女の顔をこっそり見てみることに。そしたらえらい美人。おじいさんの興味は好意に変わります。。

 

行数稼いだしそろそろネタバレゾーンに行きましょうかね。

 

グロすぎる。グロ映画。血とか内臓とかじゃないけどグロい。

クレアはひ弱で不安定で変わり者の女性を演じることでじじいの保護欲や私でもワンチャン欲を掻き立て、さらに女経験豊富な男がそれを助長し、女経験のない堅物じじいを見事に沼らせ、完全に信用させ切ったところで全部盗んでとんずら。

100点満点の詐欺を見せられる映画。

 

じじいは金もコレクションもプライドも恋も童貞も友人も仕事も思い出も一瞬にして無くしました。人生がなくなりました。こんなじじいは木偶の坊です。

こんなん認知まっしぐらだよ。

グロー。

 

確かにジジイとクレアの恋愛パート見てるとき、おれたちも薄々、そんなわけないじゃんとか、何勘違いしてるんですか?とか、お前みたいなじじいを好きになる女なんているわけねーじゃんバカとか、口説こうとしてんじゃねーよとか、何十個も年下の男に相談してんじゃねーよとか、何十個も年下の男に嫉妬してんじゃねーよとか、人生初の女で仕事すっぽかしてんじゃねーよとか、服プレゼントしてんじゃねーよとか、彼氏ヅラしてんじゃねーよとか、クレアと寝たのは普通にキモいとか、良い歳こいたじじいが一丁前に恋してんじゃねーよハゲとか、てかそもそも女性の肖像画ばっか集めんなや童貞野郎とか思ってたけど、流石に90分くらいで、え??これマジなやつ???ってなりましたからね。

クレアの迫真の演技に感服です。

途中俺は、クレアこれマジなんか〜。じじいと美女の恋愛物語とか全然わかんない、意味不明って批評になるわ〜って思ったよ。俺もクレアのこと信じちゃってたもん。

 

まあでも現実はこうだよね。。。

恋は盲目というけど、これはやりすぎ。

ただこれ以上にグロいのは、騙された後もじじいがクレアの影を追っていること。

クレアにとっちゃ金のための演技、ただじじいにっとては人生最初で最後の本気の愛だったんですね。

ここまで狙ってこのジジイを選んだんでしょうね〜。

グロ〜。

 

これおじさん全員に見せるべき。

パパ活に似たものを感じます。

おじさんは自分を買い被りすぎてる。

 

 

最後に映画の内容以外についても軽くコメント。構成やストーリー映し方、どれもめちゃくちゃ良い。2時間近くかけてじじいとクレアの恋の駆け引き、技師との友情を描くことで完全に見る側の頭は恋愛モード。そこを一気にどん底まで落とす。すごい。何もない絵画部屋のシーンは彼の心の中を表してるようでもう目も当てられない。

 

この映画面白いよーくらいの前情報しかなかったのでたまげました。どんでん返しとはまさにこれ。鬱映画。

ここ最近で1番グロい映画でした。終わり。

 

 

映画好きのための映画記事(上)と映画好きじゃない人のための映画紹介記事(下)です。

読まないと、ハニトラしかけちゃうぞ💢

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