え???お前2もあったん???
え???しかもストーリーオリジナル?????
え??しかも当たり前のようにPOV捨ててる??
え????
というのでお馴染みのRECザクアランティン2ターミナルの惨劇を見ましたよ〜。
みなさん、この映画の存在知ってましたか?私はU-NEXTで見かけるまで全く知りませんでした。多分世間認知度もかなり低いと思います。
RECザクアランティンはわりとメジャーですが、まさか2まであるなんて。しかもオリジナルストーリーで。おい。
REC(本物)自体は元々スペインのPOV✖️ゾンビの革新的ホラー映画です。とてつもなく素晴らしい怖さ、ハラハラ感、切迫感、臨場感。どれをとっても一品のホラー映画です。スペインRECは2までがおすすめ。
そしてそのRECをアメリカがリメイク、英語へ移植したのがRECザクアランティン。クアランティンは感染者隔離みたいな意味がある単語らしいです。
俺ずっとクアランティン監督だと思ってました。あせあせ。
RECザクアランティンは原作RECにとても忠実でほとんど同じストーリー、POV方式かつ同じようなカメラワークでした。
しかしそこからのRECザクアランティン2。ターミナルの惨劇ときました。時間軸やストーリーとしては、スペインRECの2-3の間あたりになるようです。
スペインRECではウイルスの正体は分かったものの、全体として誰が作ったとか、何のためにとか、そう言う部分はあまりフォーカスされておらず、さらにREC3で何故、結婚式場にゾンビが現れたのかとか、あまり語られていませんでしたが、このRECザクアランティン2ではそこらへんの補強を行うものでした。。
あらすじとしては、キャビンアテンダントの主人公は、今から飛行機に乗客を案内するところ。機長や副機長に挨拶しますが、副機長は犬に何か病気を移されたようで体調が悪そうです(REC1のゾンビ化は犬から始まったので伏線っぽいですよね)。次々と乗客を案内し、飛行機は離陸します。
離陸後主人公は、乗客の1人が見るニュース画面に隔離されたアパートが映っているのを目撃します。。。何やら不穏です。
すると突然、副機長ではなく、乗客の1人が暴れ出します。その乗客は目は血走りよだれだらだら、見るからに異常で、なんとキャビンアテンダントの同僚に噛み付いてしまいます。
数人がかりでなんとか取り押さえるのですが、その乗客のことや噛みつかれた同僚のこともあり、飛行機は緊急着陸することに。。。
しかし緊急着陸したのですが、飛行機からは出してもらえず、ターミナルに閉じ込められてしまうのでした。。。
とまあこんな感じ。
さて、この映画ですが、意外と良かった。しっかりゾンビ出るし、感染は広がるし、ちゃんと死ぬし、閉じ込められるし、びっくりさせてくれるし、とても良い。見応えはオリジナルに比べたら見劣りますがそれでも十分くらい。
そしてみなさん気になってたはずの、ウイルスを作った男も出てきましたよ~。見た感じ普通の人ですが、やっぱりあたおかでしたね。なんと「今の人類はバカになってしまってるから、このウイルスで人類を淘汰するんだ」だそうです。ありゃ。さらに「僕は人類のために行動する、英雄だ」だそうですよ。ありゃりゃ。
良いですね~。これくらい吹っ切ってないとねやっぱり。こんな救いようの無い人が元凶であってこそのゾンビ映画です。
しかも自分だけワクチンを打って助かろうとしたんですが、ワクチンは失敗作で結局自分もゾンビになっちゃいます。
良いですよね~。ゾンビ映画の悪役はこれくらいドジっ子であってこそですよね。
この悪役の人以外のキャラクターも良くって、自己中な夫婦、ペット大事おばさん、かっこいい衛生兵のお姉さん、急に巻き込まれた整備員、マセガキ、車椅子のおじいさんなどなど、どのキャラもかなり人間味があってベリーグッド。この人間味がまさにゾンビ映画。
ただ残念なところも挙げさせてもらうと、前述しましたがPOV方式を捨てちゃったとこですよね〜。スペインRECも3からPOVを捨ててしまってとてもがっかりだったんですが、クアランティンも捨てちゃうかと。せめてPOVだけは残して欲しかった。。。。撮影などが難しいのかな、、。
あと普通にこのストーリーは原作に許可もらってんのかってとこも気になりました。最近センシティブな話題ですから。大きくずれてはいないのでセーフそうではありますが、これがオリジナルの許可なしストーリーだったらクアランティン側の首の皮厚すぎとなりますからね。
まあ総評としては、オリジナルストーリーの2まで作ってるのは正直びっくりですが、オリジナルとのリンクもあり、さらに内容自体も充分楽しめるゾンビ映画といった感じです。
みんなも見てね!スペインRECも面白いよ(2まで)
前半で政治を切り後半は物思いにふける、ギャップがすごい記事(上)とグロ映画批評(下)です。ぜひ見てね。